「・・・!!!!」



一瞬イザークは言葉を失ったがすぐに闘志を露にした。
「クソォッ!!」
イザークは半狂乱で叫ぶと海底から拾い上げ、もしもの時の為に取っておいたナイフを握り締める。
両手でしっかり固定すると猛然とそこに向かった。
「イザーク!!」
危ない、とディアッカが止めようとするがイザークが聞くはずも無い。
いつか決着をつけるべきだと思っていた。
それを実行するだけの覚悟が今出来たというようだった。
ディアッカは置いてあった銛を掴んで海に飛び込むと懸命に水を掻いて追った。
水の中でサメに勝てる訳が無いと冷静な部分で解っていたがイザークを死なせたくなかった。
その気持ちが絶望的な戦いに駆り立てる。
イザークはジャックに何度か切り付けるが自分がジャックの牙を避けるのでも必死だった。
なかなか致命傷を負わす事は出来ない。
ディアッカはジャックのすぐ間近まで来ると銛の先を胴に打ち込んだ。
一瞬血が噴出するが致命傷には至らず、身を急転換させると銛が振り落とされゆっくり海底に沈んでいく。
ディアッカは不自由な水中で懸命にそれを取ろうと潜るがその前にジャックが突進してきた。
「ディアッカ!」
イザークはジャックの横について泳ぐと横手で目を突き刺す。
その瞬間自分は停止し、体重と水圧、ジャック自身の推進力によって肉を切り裂いた。
目から横に赤い線が綺麗なまでに引かれ、そこから血が流れに洗われながら噴出していく。
咄嗟に方向を変えたジャックにイザークは動きが読めず、ナイフから手を離してしまう。
そこに向きを変えたジャックの尾が──
「!!!!!」
尖ったひれに額を打たれてイザークは悶絶した。
『イザーク・・!!』
ディアッカは今度は取り落とさないように神経を集中させて二回目を打ち込んだ。
ジャックがくるりと向きを変え、口を大きく開けて食らいつこうとしてくる。
恐怖に混乱しながらもそれを予測して銛の端と端を持って構えると何とか牙を防いだ。
しかし銛の柄がもたず片方が折れてしまう。
片方の端を掴んだままディアッカはどんどん後ろに押されていく。
時折海上に跳ね上がるその都度何とか空気を吸い込んだ。
水圧に耐えながら取れたもう一方を振り上げ、周りの身諸共に目を切り裂くと、渾身の力で眼球に突き刺した。
瞬時血飛沫が上がり辺りにサッと血の色が広がる。
自分の血で嗅覚を塞がれ、両目を潰されたジャックは混乱し、無茶苦茶に泳ぎ出した。
ディアッカは武器を使い果たしてジャックから離れた。
珊瑚を折り散らかし、砂粒を舞い上げながら猛スピードで直進し、ジャックは岩礁に激突する。
歯が砕け散り、衝撃で目に刺さったままだったナイフが更に深くめり込んだ。
海を染め上げる勢いで血が噴出していく。
徐々に濃度を薄めていくまだ濁った水の色の中にサメを確認するとイザークは覗うように用心深く近付いていった。
ナイフは微妙に曲がっており、ジャックの目を抉っていた。
辛うじてつながっている眼球が水に揺られている。
鼻先は潰れ、上顎は骨折し、奥で待機していた次に出る筈の歯が陥没しているようだった。

イザークが水面から顔を出す。
「・・・ディアッカ・・」
「・・・イザーク・・・・!」
イザークの顔に傷が付いた事にディアッカはショックを隠し切れなかった。
自分の見惚れた顔に、真昼には傷なんて一つも無かった身にたった数時間後にそんなに大きな傷が出来た事に。
まだ血は止まっておらず、澄んだ水に流れ落ちている。
「その・・助けてくれてありがとな・・」
とてもそれには触れられずディアッカは項垂れた。
自分を助けた為だと思うと居たたまれない。
しかしイザークはさして気に留めていないように言う。
「お互い様だ。それにこれ位なんでもない・・。あいつを見ろ。全身切り傷だらけだ。目は刺されるわ血は馬鹿みたいに出るわ、
俺はあんな死に方絶対ごめんだぜ」
半分は人と言ってもやはり危険の中に常に置かれていると認識しなければならない生活だからこそ致命傷に至らない傷に
騒ぎ立てはしないのだろうか。
問題は生きるか死ぬかといった所だというようだった。
「・・・そうだな・・。フィリィは、大丈夫か・・?」
「ああ、多分・・」
フィリィはキューキューと声を発しながら痛そうにもがいていた。
「早く陸に上がった方がいい。血のにおいで他のサメが来ちまうかも」
「そうだな。でも・・・フィリィは・・」
「爺さんが何とかしてくれるだろ」
それからこの騒ぎに全く気付いていないまま釣りをしていた爺さんを呼んで浜に戻った。
フィリィは近くの水族館に運ばれて治療を受ける事になった。
アスランは何処かと言うと旅館から連絡が入って先に戻っていると伝えられたらしい。
爺さんは意外にも携帯電話を持参していた。
その日はフィリィの事とサメとの死闘のせいで疲れ切って寝た。
明日にもイザークと会う。
それはツアーなのだから最初から決まっていたがわざわざ約束をした。





「アスラン、行かないのか?」
ディアッカは昨日散々な目に遭ったにも関わらず平然と支度を整えながら訊いた。
アスランは浮かない顔で「ああ」と小さく発しただけだった。
「調子悪いの?」
「いや・・体調は悪くない・・・。気にしないで行ってこいよ」
それきり口を利く様子がないのでそのまま部屋を出ようとした所で思い付いたようにアスランは引き止める。
「何?」と訊くと「いや・・ディアッカには関係ないか」と呟いて俯いた。
「何の話?昨日何かあった?昨夜は俺が旅館に帰ってきた頃にはもう寝てたしさ・・」
「いや・・別に・・・・」
体調は悪くないと言うのに海まで来て一日中部屋に閉じ篭っていると言う。
昨日自分達と分かれた後に何かあったとしか思えない。
そして随分早目に帰ったそうだ。
しかし何故か言う気も無いらしいと判断するとディアッカはどう見てもおかしいアスランを気にかけつつも時間を無駄に出来ないと
海に向かった。



浜に着いてもイザークは見えない。
爺さんが一人待っていた。
今日は誰も遊びに来ていないようだ。
船はまっすぐ小島に向かった。

「また此処で過ごすのか?」
島に船をつけるとイザークはすぐに現れて挨拶も無しにディアッカに声をかけた。
「飽きちゃった?」
「いや、お前なかなかやるようだし、別の場所でも構わないだろう?」
まだ不安ながらも了承するとイザークは泳ぎ出した。
爺さんに声をかけると小魚を針に付けながらの生返事が返ってきた。
今日は島で釣りをするようだ。
漁師ついでにツアーをやっているとかなのだろうか。
クルーゼ先生の知り合いか何か知らないがやはり変わった人間だなと思う。

「それで何処へ?」
「俺としては新しいコレクションを探したいが一緒には無理だろうし、俺の家にあるのを見せてやるよ」
「イザークの家って水中?」
ディアッカが恐る恐る訊いてみる。
そんな所で鑑賞などしている余裕がある訳が無い。
「水中と言えば水中だが・・」
イザークが言うには水中のトンネルを通ってしか行けない洞窟があってそこにはちゃんと空気があるらしい。
「それってどれ位潜る訳?」
「そうだな・・・3分位か・・。心配しなくてもあまり深くない。横に長いんだ」
「3分・・・」
ディアッカはまず無理だと思った。
世の中には5分位息をいなくても大丈夫な人間がいるらしいが自分は訓練した所で一分半程度だろうと思う。
「無理か?」と訊いてくるイザークを見るとディアッカは笑った。
「イザークが空気くれたら大丈夫」
そう言うとイザークの頬が鮮やかに染まった。

「行くぞ」
ディアッカが思い切り息を吸い込んだところでイザークは声をかけた。
3分と言っても人間の水中での推進力ではもっとかかる。
ディアッカはイザークにしっかりつかまって運んで貰う事になった。
すぐに空気を貰えるように向き合ってしがみ付くと抱き締めているような感じだ。
胸が触れるとますます息が苦しくなったように思う。
だんだん補給の感覚が狭くなり、半分を過ぎた頃にはずっと唇が合わさっていた。
目で訴えかける必要がなくなって瞼を閉じたまま水が流れて行くのを感じる。



水からやっと上がるとディアッカは走って息を切らしたような動作で性急に空気を取り込んだ。
イザークも少し息が上がっている。
「・・・・・・・・あれ・・・・・・・・・?イザーク・・・・・も・・・・苦しい・・・・・・?」
酸素を取り込みながら合間に訊いてみるがイザークに睨まれた。
「貴様が俺の空気を奪うからだ・・!」
そう言いながら大して息を切らしている訳でもないのに顔が真っ赤なのはそういう事なのだろうとディアッカは内心喜んだ。
洞窟の天井を見ると光が所々から漏れてきている事にすぐに気付いた。
そのおかげで洞窟の中なのに明るい。
今上がってきた場所から水草が道のように敷き詰められており、大きな水たまりに続いていた。
その道が十字につながっていて右の方に更に小さい水たまりが、左には何か色々な物が積まれている。
あれがきっとイザークのコレクションに違いない。
正面が大きい水たまりである。
「そこは寝床だ。此処なら何処ともつながってないから安心して眠れる」
なるほど、と頷いて小さい方の水たまりを覗くと狭い場所に魚が泳いでいた。
「此処もつながってないけど・・何で魚がいるの?」
そう訊くと「それは食糧だ」と言う。
もしかして生で?と思ったが訊かない方が幸せでいられると思ったので止めておく。
要するに刺身だと言い聞かせてイザークの方に向き直った。
「やっぱり寝る時も水に浸かってるんだ?」
「そりゃ乾いちゃまずいからな。別に完全に水中でも寝れるが」
イザークはガラクタ・・宝物の山の前に行くと手招きした。
「俺のコレクションを見せてやる」と言うと続けて一つずつ説明を加えていくのだった。
どこで得た知識なのか何時のどこの船の物なのか、何に使われるのかなどを気の済むまで喋り続ける。
いくら美人の話でもいい加減熱心に耳を傾けられなくなってきたディアッカが一瞬の息継ぎの間に口を挟んだ。
「そういや昨日一つ減っちゃったんじゃない?」
イザークは少し考えて、曲がってしまったナイフの事を思い出した。
「そうだな。まぁあれは最近の物だし特に大切にしてた訳でもないから別にいい」
さして未練も無いようにイザークが言う。
「昨日は本当、怖い目にあった・・」
「何言ってる。あれ位日常茶飯事だ」
イザークは欲求が満たされたのか、それとも体が乾いてきただけなのか、両手で地面を掻くようにして滑って水場まで移動した。
軽く飛沫を上げて頭から水に入る。
「・・なぁ。来年も来ていい?」
頭を洞窟の中央に向けたイザークに声をかける。
「好きにしろ」
イザークは素っ気無い返事を返すがディアッカは苦笑いした。
また今度って簡単に言えないと思う。
とても心配だ。
ふとした思い付きを答えを知っていて訊いてみる。
「イザークがうちの風呂場に住めば良いのに」
「お前の家は豪邸か?」
「いや。普通の家」
「冗談じゃないぞ。俺は狭い所は嫌いだ。どっちにしろ俺は海でしか生きる気は無いし陸ではそれも不可能だ。俺達はずっと同じ生活を
続けていける。人間は水面上昇がどうのと騒いでるらしいじゃないか。自業自得だがな。でも海の中の生き物には関係ないだろ」
「そうそう。だからさ、俺が溺れそうになったら助けてくれよ。人魚姫が王子様を助けるみたいにさぁ」
それを聞いてイザークは腹を抱える勢いで笑い出した。
「お前が王子って柄か!?」
相当ウケている・・と言うより馬鹿にしているイザークを見てディアッカは少し拗ねた態度を取る。
「ふーん・・まぁいいけど・・・・」
それ切り黙って下を向いてしまったディアッカにまだ篭った笑い声を出していたイザークは笑い過ぎて機嫌を損ねたのかと思って
ディアッカの様子を伺う為に身を乗り出した。
それを空気の動きで感じ取ったディアッカは瞬時にイザークの肩を掴んで引き寄せた。
頭を押し付けるようにして唇を合わせる。
水面に波紋が刻まれた。
「計った・・のか・・・・?」
唇を離すとイザークは息を弾ませながら力の無い声で言った。
ディアッカはとぼけるように瞬きを一つする。
イザークを捉まえたまま口元だけで笑うと背中に手を滑らせた。



再び外に出た時夕陽に海が黄色に輝いていた。
それが目にやけに眩しい。
まだ海の中だが地下から地上に出てきたような気分だった。
船に戻って浜辺に向かうのを途中でついて来ていたイザークが止めた。
もうこれ以上先には行けないと言う事だろう。
ディアッカはさようならを言わないといけないと思い、微妙に開いた間に慌てて口を開こうとしたがイザークの方が早かった。
「やる」
イザークは銀糸のようなそれ差し出す。
綺麗に長さの揃ったイザークの髪を傷めない為の細い糸で束ねた物。
「これ・・・・・・・・」
艶が太い帯になって光る。
本当は銀のそれが金に輝くのすら眩しくてディアッカは目を細める。
腕を伸ばして両手でそれを受け取る。
「一昨日切った。・・本当は先生にあげようと思ってたんだがな」
照れたように言うイザークだがディアッカは折角良い所だと思っていたのにと落胆する。
「ありがとう・・」
「何だ、要らないなら返せ!」
折角のプレゼントなのに冴えない表情を見て気に入って貰えなかったと思い怒り出したイザークにディアッカは慌てる。
「いや、いるいる!」
奪い返そうとする手を避けて必死に弁解をしようとする。
「全く甲斐の無い奴だ。それを売れば一週間は食えるってのに」
「ごめん。でも売らないし」
「何故だ?」
「何故って・・・これは俺の宝物にするから」
その言葉にきっとイザークの頬はまた赤くなったんだろうと想像出来るが夕陽のせいでそれがよくわからない。
「じゃあ、またな」
イザークはあっさりと背を向けると泳ぎ出した。
「また・・・」
イザークを見送りながらふと唇の感触を思い出す。
夕陽に照らされて水に光が反射し、その影が黒くなってイザークの体はもう水面から下は見えなくなっていた。
「来いよ」
遠くなってから振り返ってそう言ったイザークの顔が少し寂しそうで、ディアッカは笑えずに頷いた。
オレンジの水面を揺らして人魚は帰っていった。





「ええ、ずっとそういう噂はありますよ。それでここの海は人があまり寄り付かないんですけど。それから・・サメも出ますしね・・」
親切な旅館の女将に訊いてみる気になったアスランはその情報を得た。
海の霊は確かに目撃例が多いという。
濁った水ならともかくこの綺麗な海には珍しい。
その霊はもしかしたらサメに食い殺された者達の魂魄だったのかもしれない。
痣は何時の間にか消えていた。
赤いそれは血だったのかもしれない。
恐怖のあまり無我夢中だったが別に引きずり込もうとされた訳ではなくただ戯れていただけのような気がする。
水中に棲む人魚には人間の水への恐怖が今ひとつわかっていない所がある。
元々人は泳ぎに来ないようなので人魚の幽霊だったのかもしれない。
ニコルの姿に見えたのはアスランの彼への罪意識なのだろうと思う事にした。
「ニコルがお前を殺そうとする訳ないじゃん」
「・・そうだよな」
言いたい事の大部分を省いて言ったディアッカの気遣いにアスランもようやく微笑む。



帰りのバスに揺られながら二人は少し疲れた様子だった。
もう夜で夏でも暗い時間だ。
要するに夜行バスで延々と街まで走る事になっている。

「やたらと安いと思ってたら・・」
「こういう事だったのか・・」
「悪霊は出るし・・・・」
「サメは出るし」
二人して椅子に思い切り体を預けながら顔も見ないで話していたがアスランが不意にディアッカの方を向いて言った。
「で、どうだったんだ?」
「は?」
「人魚」
「ああ、”来年も来い”ってさ」
「そうだな。俺は全然楽しめなかったし・・ミゲルとラスティにも会わせてやりたいな」
「いや・・・それは・・・どうだろうな・・実際・・」
ミゲルなんてかなり危ないだろうと思ってディアッカは渋った。
アスランは何故そんな事を言うのか全くわかっていないようで訝しげな顔をした。

このツアー、格安の為当分の間家に着きそうに無い。








END











*****



あとがき

何か最初ギャグの気満々だったのに途中から真面目(なつもり)に書いてるし!!;
そしてまた何かギャグっていうか何て言うか・・・ねぇ?(ねぇって)
駄目だなぁ・・統一性が無い・・・
ディアイザなのにイザークが男前ですみません;
しかし公式では「イタイ イタイ イタイ・・・・」なのに・・・・・(思い出し笑い)←※これでもファンです
あんなにヘタレなのに・・・ι
そしてディアッカの台詞にまた無理にオネエ言葉を入れてみたり。(苦)
んで水面上昇・・全然関係なくないと思います。
やっぱイロイロ問題が起こってくるんじゃないかな、と。
でも何か言わせてみたかったんです;
ディアッカ×イザークは甘々になるようにしたいなぁ・・と思ってたんですがただクサイ馬鹿って感じですね。
すみません馬鹿は私です。
そして必死でしたもう・・;
ジャックをどうやって殺すかに。
ちょっぴりアクションっぽい要素に・・なってますか?
甘々にもどう収集つけようか必死;
っつーかネーミングセンスがもう・・・ギャグだろ・・
ちなみにイタチザメはホオジロザメに負けず劣らず凶暴らしいです。
むしろホオジロザメ以上に被害が多いとかそうでもないとか。(どっちだ)
色々矛盾がありますが気にしない☆(そんなだから長いの書けないんだよ)
でも今までで一番長い物が書けたと思うので記念に日付を・・
オフラインではどれ位なんだろうか。
比べにくいんだがな。
でもやってみたいなオフラインで。
漫画で・・・・・・・やる気力あるだろうか;(まず無い)
覚え書きちょっとでも漫画にしたら大層なページ数になったりするのですよ・・
エロを+してアスイザバージョンを書きたいなぁ〜とかも思ってます。
最初から最後まで読んで下さった方ありがとうございますv
何だかんだでディアイザがアスイザに追い付いてきましたね〜





2003/9/28









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